最近興味深い記事を見つけました。

ご存知の方もいるかもしれませんが、

ひとつは「体から発せられる匂いにより感情が他者に伝達する」という

2015年のオランダの大学による実験についての記事。

もうひとつは、6月15日付けの朝日新聞の

「緊張や疲労で皮膚からガス」という見出しの記事です。




まず、「体から発せられる匂いにより感情が他者に伝達する

ということについてですが、これについては下のサイトから引用させてもらってます。

汗は口ほどに物を言う(京都リフレ新薬株式会社ブログ)

元になった海外の記事→What Your Sweat Reveals About You




この実験は、オランダのユトレヒト大学で行われました。
まず、被験者の方には恐怖や幸福を感じるような映像を観てもらい、
その際にかいた汗をパッドで採取します。

その後、別の被験者に先程の汗の匂いを嗅がせたところ、
恐怖映像を観た被験者の汗を嗅いだ場合は前頭筋部分の反応が確認されました
(前頭筋は恐怖を感じた場合に典型的に反応する部分です)。
一方で、幸福を感じるような映像を観た被験者の汗を嗅いだ場合は、
自然と表情筋が動き笑顔になったそうです。

匂いを嗅いだ方々は、その汗が誰のものか、
汗をかいた時にどんな感情を抱いていたかなどは、もちろん知りません。

これらの実験により、汗には感情を伝達する化学物質が含まれており、
汗の匂いを通じて当事者の感情が他者に伝達することが明らかとなりました

その効果は、他人の感情自体を直接変える程強力なものではないのですが、少なくとも
「人と人とのコミュニケーションは言語や視覚情報(表情や態度)だけで行われている訳ではなく、
匂いも関与している」
と言えます。




これまでの記事では、「脳のネットワーク」を通じて、

感情はもちろん、「緊張」や「我慢」といったストレスが人から人へ伝播することを

大嶋先生の本などを引用して書いてきましたが、

脳のネットワークだけでなく、「におい」を通じて感情が他者へ伝達するということが

科学的に証明されてたんですね…。



この記事をを紹介しようとブログ記事に書いていたところ、6/15の朝日新聞に

「緊張や疲労で皮膚からガス」という記事が出ているのを発見しました。

2018年に資生堂が「ストレス臭を特定した」と発表したのがきっかけとなった記事のようです。

資生堂が発見した「ストレス臭」…(2018)

朝日新聞の記事は、サイトで有料記事になっていたので抜粋はしませんが、

資生堂が発表した「ストレス臭」の記事によると、ストレス臭は

「ジメチルトリスルフィド」と「アリルメルカプタン」という硫黄化合物であることが判明、とのこと。

・ストレス臭は運動では発生しない
・精神的なストレスを感じたとき、5分ほどで発生
・発生に個人差はあるが、季節による差はなし
・ストレス臭を2分嗅ぐと、本人だけでなく周囲の人も疲労や混乱が増す


赤字の部分は、オランダの大学の研究結果とも一致しますね。

つまり、「汗の匂いを通じて当事者の感情が他者に伝達する」

同じことだと思われます。

オランダの実験での「恐怖映像を観た被験者の汗」のニオイが、

「ストレス臭」ということなんだと思います。


これらの情報を見て、先日ご紹介した本に書いてあったことを思い出しました。


『自動的に夢がかなっていく ブレインプログラミング』

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この本の中に、哺乳類の脳幹にある「RAS」というのが出てきます。

「RAS」は、身体の生命活動を維持する働きをする。

私たちがつねに眠ったり呼吸したりできるのも、心臓が一定のリズムで動くのも、RASのおかげ。

行動しようという意欲(おなかが空いて「食事にしよう」と思うなど)も、

体内の老廃物が排泄されるのも、RASの働きがあるからであり、

RASが機能していないと、人間は生きることができない、と。

つまり、人間が感覚器官を通して得た情報のほぼ全てを、RASに集約して

そこで必要な情報を取捨選択して、脳の関係各所に必要な情報だけを送り、

生命活動を維持している、とうことなんですね。

が、例外的にRASを通さずに伝達される情報というのがあるそうで、

それが「におい」であるということなんです。

においは例外である
においは、脳内で感情をつかさどる大脳辺緑系という部分に直接伝わる

とのこと。

やはり、「においと感情」は密接なつながりがあるのですね。

どこかで、「においは特定の記憶と結びついている」という記事を読んだ気もします。

とにかく、においというのは、脳の構造からも「感情」とつながっているのだということがわかります。





話をもどして、「汗の匂いを通じて当事者の感情が他者に伝達する」という話。

これを、PATMや術後臭で悩んでた頃の状況に置き換えると、

「ニオイや刺激物質を出しているかも」

「人に臭いと言われたり、鼻啜りなどの反応をされるかもしれない」

という強い不安や恐怖は、汗のにおいを通じて他人に伝達する、ということです。

そして、その不安や恐怖によって、周囲の人も同じような感情を持ったり

資生堂の研究結果では「疲労や混乱が増す」ということがわかっています。

PATMや術後臭に悩んでいたとき、

オフィス内で嫌がらせのような発言があったり無視されたり

周囲の人の刺々しい対応や、よそよそしい態度、ギスギスした雰囲気に随分傷つきました。

それは、「自分がクサイから」「刺激物質で迷惑かけてるから」仕方ない、と思っていました。

実際「クサイ人」認定されてたので、そういう理由での嫌がらせでもあったのでしょうが、

今回の情報から、周囲の人の嫌な態度は、ニオイそのものが原因というより、

「自分が発したマイナス感情」が大きく影響していたんだろうと、改めて思いました。

そしてニオイや刺激物質の原因が、ストレス、意識の問題だったのだろう、ということも。

カンジダやリーキーガット、IBSなどによる腸内環境悪化や、

ピロルリアなどの代謝異常で体臭が出ることはありますが、

それらは検査を受ければわかることです。

検査を受けたり、食事などで体質改善をしても治らない、原因不明の症状であるなら、

やはり意識を変えて、感情を安定させることが一番有効なのかな、と思います。

また、ストレス臭は「精神的なストレスを感じたとき、5分ほどで発生」

とありますが、この「5分」というのがちょっと意外でした。

これはおそらく、慢性的なストレスにさらされることで

常にニオイ成分を発する体質になってしまう、というものではなく、

強いストレスを感じたあと、ほんの5分ほど経ってストレス臭が発生する、ということでしょう。

職場などでは、常に強いストレスにさらされているのでやはりニオイを発する時間が長く、

家など落ち着ける場所ではあまりニオイが出ない。

よく「家族はわからないという」というのも、このことで説明がつくな、と思いました。

また、手術やボトックスで「汗を止める」ことで、慢性的に臭う体質になる、というのでもない、ということ。

「手術したけど治ってないのでは」「術後臭になったらどうしよう」「刺激物質を出す体質かもしれない」

などの強い不安や恐怖といった感情がストレスになり、ニオイや刺激物質の原因となる。

だから、「体質だから仕方ない」「体質だから治らない」と思う必要はないのだと、改めて思います。

そして、5分で発生するなら、5分で解消することだって、体のメカニズム的に可能なはずです。

それには、「強いストレス」に対抗して、「リラックス」「安心感」「充足感」に満たされること。



新聞記事では、「それではどうやってストレス臭をおさえるか」ということについて

ハンドマッサージなどでリラックスする、とか、

ニオイ対策として汗拭きシートなどでこまめにケア、など

すでにPATMや術後臭対策をあれこれやってきた人にとっては

あまり役に立たなそうなことしか書いてませんでした(^_^;)

それどころか、アルミニウム入りの汗拭きシートは絶対使わないで欲しいと

個人的には思っていますが…。

それでも、「ミラーニューロン」や「脳のネットワーク」など、

科学的に証明が難しい仮説はなかなか受け入れにくくても

今回のような情報を通してなら、

「意識を変えることが重要」であることをお伝えしやすいかと思って、ご紹介しました。


ブログの他の記事で、「自己肯定感をあげる」ための考え方や、

その方法が書かれた本などを色々紹介していますし

私の知らない方法でも、有効な情報がたくさんあるはずなので、

どうかご自分に合う方法を見つけて、自分で自分を癒して

望む現実を手に入れてくださいね。

それは誰にでも可能なことですから!