前の記事「脳のネットワークに支配されちゃう人たち」でも触れましたが、

今回はHSPのことについてです。

HSP、という言葉を聞いたことがある人もいるかもしれません。

私は術後臭とPATMを克服する1年くらい前に知りました。

最初その言葉を知ったときには、

「うーん。自分にも当てはまることもあるけど、そうでもない気もする」

と思いました。

でも、今では間違いなく自分はHSPであると思っています。

今回、HSPのことを取り上げようと思ったのは、

HSPという気質こそ、自分が体臭のことで、ここまで苦しんだ原因の一つ

ではないかと常々考えていたからです。




ブログでHSPのことを書こうと思っていたら、

つい先日、近所の本屋でふとHSP関連の本が目にとまり、パラパラ読んでみたところ

あまりにも内容が濃かったので、思わず買ってしまいました。

北海道の医師・長沼睦雄先生が書いた本で、

こちらの先生は北海道で実際にHSPの方の診察や臨床などを行っています。







HSPとは、アメリカの心理学者、エイレン・N/アーロン博士が見つけ出した概念。

「Highly Sensitive Person」の略で、「とても敏感な人」の意味。

アーロン博士自身も繊細で、敏感な神経を持っていたため、

自身の内面や同じ傾向を持つ人たちを観察・研究して、この概念を確立するに至ったとのこと。

アーロン博士の研究によって、

どの国でも人々の15~20%程度の割合で、HSPがいることが判明したそうです。

人によっては、

日本人は20%よりも高い割合でHSPの人が存在するのではないか、と言っています。

日本人のHSP比率の高さから、

古来より「以心伝心」の文化があるのではないか、ということのようです。

確かに、言いたいことをはっきり言う欧米や他の東アジア諸国など外国人と比べて

日本人は本音を言わずに「察してよ」的な態度を取る人が多いですね。

外国では通じなくても、日本人同士なら「察してくれる」ことが多々ありますから、

確かに、日本にはHSP体質の人が多いのかもしれません。



とにかく、このHSP、

環境や性格による後天的なものではなく、先天的な気質であるとのこと。


HSP体質の人に共通することとしては、本からの抜粋で



・心の“境界線”が薄い
私たちは「自分は自分、人は人」と自他を区別するための目には見えない境界線を持っています。
しかし、HSPの場合はこの境界線が薄いことにより、他人の考えや気持ちが流れ込んで心の中がいっぱいになってしまうことがあります。

・疲れやすい
繊細で敏感なHSPは、人の気持ちに共感や同調しやすいので、いつも気を遣い、常に神経を高ぶらせた状態で生活しています。一日中休む暇もなく脳も自律神経もホルモンもフル稼働の状態であるため、どうしても非HSPに比べて疲れやすいのです。

・刺激に敏感
HSPは、さまざまな刺激に対して敏感です。人により種類や程度は異なりますが、五感や六感、痛み、イメージ、感情、雰囲気にも敏感なのです。

・人の影響を受けやすい
HSPは一緒にいる人の表情や声のトーン、身振りなどの小さなことから相手の気持ちを読み取ってしまいます。また人の言葉を真に受けて巻き込まれやすいのです。

・自己否定が強い
自己肯定感が低いので、いつも「自分の責任かも」と考えてしまう傾向にあります。自分より他人を優先して考えてしまうために、本当の自分がわからなくなっているのです。

・直感力がある
直感や予感が鋭いのも、HSPに共通する特徴です。「今、ここ」の目崎よりは、未来や意味などを感じ取る能力が高く、思考よりも感情に強く反応します。


本にはもっと詳しくチェックリストが載ってますが、

ネットでもたくさん情報が出てるので、目についたものを参考までにリンク↓


HSPのすべて|特徴・診断・適職・敏感で生きづらい理由と対処法について



興味のある方は、↑のサイトで自己診断のチェックリストを試してみてください。

ほとんど全部当てはまる、という人もいるかもしれませんが、

うーん微妙、当てはまるような当てはまらないような…という人もいるかもしれません。

そういう人でも、「自分は違う」と、すぐに結論づけないで欲しいんです。

私自身、最初この言葉を知ったときは、すごく興味をひかれたものの、

自分に当てはまるかは何ともいえないな…という印象でした。

だから、その後すっかり忘れて半年とか1年ほど経ったとき

そちら方面の専門家の方とたまたまお話する機会があって、そのとき

「HSPの度合いを10段階で表すと8段目くらいの、かなり高いHSP体質だと思う」

と言われました。

「今までかなり生きづらさを感じてきたんじゃないですか」、とも。



そう言われたときでさえ、正直、ピンときませんでした。

そもそも、「生きづらさ」って何だろう。

確かに、輝かしい人生とは言えないけれども、

日々の食事に困るほど貧しい家庭で育ったわけでもないし、

親からすごく愛された感じもないけど、虐待のようなこともなかったし。

人の輪に入ることに苦手意識はあったけど、それなりに友達がいて

壮絶ないじめに合ったわけでもない…。

「全てにおいて普通。それが私の人生」だと思ってきました。

(あくまでも、術後臭に悩まされる前のことですけどね)

だから、いろんな苦難を味わった人からしたら、よっぽど恵まれてる、

これ以上望むのは贅沢なんじゃない?と。

(繰り返しますが、あくまでもPATMに悩まされる前の話です)

今思うと、それ自体(「自分は普通」、という思いや、「これ以上を望むのは贅沢」、という思い)も

他人から押し付けられた「固定概念」だったんですね。



今では、HSPの特徴について、「うん2,3以外全部当てはまってる」と思います。

そもそも、「それほど当てはまらない」と思った理由も

「どれもこれも、多かれ少なかれ誰でも感じてることだよね~」という気持ちからでした(笑)

あるいは、「当てはまってるのに気付いてなかった」ものもあります。

例えば、上記サイトにある


1.人の気分に左右されやすい


というのは、始め「自分はそうでもない」と思っていましたが、

潜在意識のクリアリングをして、内観をすすめる中で

自分と周囲の観察をしていったところ

「人の気分に左右されていること自体に気づいてなかった」

ということがわかりました。

HSPの人は、他人の気分に左右されやすいというより、

他人の気持ちを自分の気持ちのように感じ取ってしまう、ということなんですね。

だから、気分の浮き沈みが激しくても、

それが他人由来のものと気づいてない人も多いのだと思います。

潜在意識のクリアリングを始めて半年以上経ってからようやく、

「あ、この頭痛は他の人から拾ったものだったんだ」

「あ、この人に対するイライラは、あの人の気持ちに左右されてただけだったんだ」

ということがわかるようになりました。

防御の方法や、他人のイライラをスルーする方法を学んで試すうち

頭痛やイライラがスッと収まる経験を何度も繰り返すうちに、納得するようになりました。




また、人の気分に左右されやすいこと以外にも、

「生きづらさ」に気づいてなかったんだ、ということもわかりました。

壮絶な虐待やいじめに合ったわけでもない自分は、まあ恵まれてる方。

術後臭とPATMの苦しみを経験して初めて、「生きづらさ」とは、こいういうものだと知ったのだ、と。

だから、「あなたはかなりのHSP体質です」「子どもの頃からずっと生きづらかったでしょ」

と言われてもピンとこなかったんですね。

「術後臭の前はそれほど生きづらかったわけじゃないと思う」、と。

でも、これについてもやはり、今では自信を持って

「自分はずっと生きづらかったんだ」と言い切ることができます。

「生きづらさ」って、「辛い経験」や「思い通りにいかない経験」の多い少ないだけじゃないんですね。

自分の気持ちを一番大事にすることなく生きてたら、

特別過酷な経験がなくとも、たとえそこそこ充実感や嬉しいことがあったとしても

やっぱり「生きづらい」んです。

潜在意識のクリアリングをして、

「自分軸で生きる」「本音を大事にする」ことが当たり前になってくると

昔の自分はまるで、地面の上で宇宙服を着て生活してるみたいな、

とんでもな「く生きづらい」人生を送っていたんだ…と思います。

術後臭に悩まされるようになってからは、

さらにその宇宙服に、動けるギリギリの重さの鉄アレイを何個もぶら下げてた感じ。

一時は、重さに耐えられず、完全に行き倒れたときもありましたしね…。





さて、上でご紹介した本の内容に戻りますが、

私がこれをご紹介しようと思ったのは、特に下記の内容にハッとしたからです。

このブログでもしつこくご紹介してきた

量子論や周波数(本ではエネルギーとして)のことに触れられています。


p30より

「量子力学の理論によると、人間の感覚では捉えられない極微の世界では、エネルギー情報は物質としてもエネルギーとしても相互変換しながら存在可能であり、物質化していないエネルギーに満ちていることが知られるようになりました。そうであれば想念や感情、言葉などの目に見えないものにもエネルギーがあり、人間の脳や体の受容器で感知され、大脳皮質で意識化されたり、大脳辺緑系を介して無意識の反応を身体にもたらすと考えてよいかもしれません。
要するに、人間の脳や身体には五感や、五感では捉えられないエネルギー、さらに体の内側から生まれる刺激にも反応するしくみが存在し、その感受性が一人ひとり違っているということではないでしょうか。
HSPにおいては、大多数の人が使っていない受信チャンネルが開かれていたり、多くの人が使っているチャンネルの増幅機能が大きいと考えられます。」





「想念や感情、言葉などの目に見えないものにもエネルギーがある」

記事のどれかで、

今は科学者の人たちも魂のことなど「目に見えない世界」のことについて公に語る時代、

みたいなことを書いたと思うのですが、ここにも公に語ってる人いたー!と嬉しくなったのでした。

しかもこの先生、量子論とかエネルギーのことだけじゃないですからね。

本の中には「ホ・オポノポノ」や「カタカムナ」のことまで出てきますから。

ブログで記事にすることはないであろうと思ってきましたが、

ブログのURLに入ってる「ktkmna」はカタカムナを意識して付けたものです。

ホ・オポノポノもほぼ毎日実践してます。

が、これらはかなりスピリチュアル寄りだし、

拒絶反応を示す方もいらっしゃるかもしれないので、詳しくは触れないでおきます。

でも、そういう情報を現役のお医者さんがおおっぴらに語るようになった。

他にもそういうお医者さんを知っていますが、

とにかく、これまで「非常識」と思われてきたことが「非常識」でなくなってきている。

そのことだけは、たくさんの人に知ってもらいたいと思っています。

自分の中の「非常識」の枠を飛び越えることが、潜在意識のクリアリング、

特に、「他人から植え付けられた固定概念」を手放すためには、ともて役に立つからです。





とにかく、ここでHSPのことを紹介しようと思ったのは

体臭やPATMに悩む人はの多くは、HSPではないか、と考えているからです。

これまでの人生、生きづらさを感じたのは、

体臭に関することだけではなかったのではありませんか?

体臭に悩む前から、どこか集団に馴染めない、などなど…ありませんでしたか?

HSP、敏感であるということから自己肯定感がどんどん低下し(というか、元々低い気質)

潜在意識に自分を貶めるイメージがどんどん蓄積される。

「自分はダメなやつ」「自分は厄介者」「自分はクサイやつ」

潜在意識に蓄積されたこれらのイメージは、

実際に「人からバカにされる自分」「人から大切にされない自分」「体臭で嫌がられる自分」として

現実化しやすくなります。

自分が発する周波数がそうなっているから

量子力学的に、他のそういう周波数と同調し、目に見える現実がそれなりになるんです。

だから、体臭やPATMで悩むくらい深刻な現実が目の前にあるなら

それ以前から、なぜか自分だけ仲間外れにされてる気がする現実

なぜか人前で失敗ばかりしてしまう現実…

等々、実はものすごく「生きづらさ」を抱えて生きてきた可能性が高いと考えています。

そうした体臭の悩み以前からの「生きづらさ」と、

体臭の悩みという「嫌な現実」は、根っこで繋がっています。

「自分を認めてないから」「自分を大事にしてないから」などの潜在意識の問題であり、

体臭(PATM)の悩みがあってもなくても自分を苦しめる原因になります。

たまたま何かのきっかけがあって、

体臭(PATM)の悩みとして特に大きく現実化している、ということです。

だから、体臭の悩みから解放されるということは

その他の嫌な現実、人間関係とか金銭問題とか

あらゆる嫌な現実を覆すことにつながります。



そして、HSPを知って自覚することで、それが体質であり、

自分が悪いんじゃなかったんだ!ということを心から受け入れて

防御する方法やリラックスる方法を学ぶことで、

潜在意識のクリアリングもしやすくなると思います。



人より敏感、そういう性質があったんだ、

だから、人のことばっかり気にしちゃって、自己肯定感も低くなってた。

それで、数々の挙動不審をしちゃったり、ミスしたり、

思い通りにいかない嫌な現実が現れてただけ。

自分が悪いなんてこと、一つもなかった。

もっと、ありのままの自分を大事にしよう。

自分の本音を大事にして、自分軸で生きよう。

それに気づくきっかけの一つになればと思います。


最後に、上の太字の部分、前回の記事の

脳のネットワークに支配されちゃう人たち」で出てきた

下2割の支配されちゃう人たちの特徴とかぶってると思いませんか?

他人から流し込まれたストレス処理をさせられてしまう、自己肯定感の低いひとたち。

人のタイプを2:6:2割合で仕分けして、

下2割の人たちがそのタイプに当たると大嶋先生は言われていますが、

2割というのは、「(どの国でも)人口の15~20%程度の割合」で存在するという

HSPの人たちの割合と一致してるんですね。

数字的に一致してる上に、特徴的にも一致する項目が多いので、

私はなんとなく、大嶋先生の言う「2割の支配されちゃう人たち」と

HSP体質の人たちというのが、同じことなんじゃないかと考えたんです。



まあ、それはともかくとして、

体臭の悩みを解決する上でこういった特徴の人がいる、と知るのは

対策をたてる際の参考にはなると思ったので、記事にした次第です。

対処法とか防御法などについては、大嶋先生が提唱してるものや

HSP関連のいろんな本やブログがあるので

興味のある方は調べてみてくださいね。



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