これまでの記事で、

私の体臭の悩みがどんなものであったのか、

それを克服するために、どんなことをしてきたのか

ということについて書きました。

そして、最終的に体臭の悩みから解放されたのは、

潜在意識をクリアにすること、

つまり 「自分の意識を変えること」ができたからである」と思っていること、

…を書きました。





でも、「意識を変える」に至るまで、

食事療法を始め、いろんなことをしてきたわけですが、

それらのことが無駄であったというわけではないんです。

むしろ、必要なことでした。

なぜなら、「意識を変える」ためには、脳の状態が良くないと難しいからです。

「脳の状態が良くない」といっても、

ほとんどの人は、どういうことなのかイメージしにくいと思いますが、

体臭で悩む人のほぼ全員が、「脳の状態が良くない」と言っても過言ではないと

私は考えています。

「忘れっぽい」とか「うつの気がある」とか「人混みでパニックになる」とか

そういうわかりやすい自覚症状のある無しにかかわらず、

脳の状態が良くない、ということです。

わかりやすい自覚症状のある人も、もちろん脳の状態は良くないと思いますが。

食事療法をしたことのある人はご存知の方も多いと思いますが、

現代社会で普通に暮らしていると、

それだけですでに「栄養不足」であると、考えざるを得なくなります。

食品添加物や農薬など体に有害なものが大量に含まれた食品。

農産物も品種改良や土壌汚染で、ビタミンやミネラルの含有量も低下し続けている。

他にも色々、問題だらけです。

そんな中、健康で何の問題もなく過ごしている人もいるじゃないかといえば、

確かにその通りです。

人によって解毒能力は異なるので、そこは仕方ありません。

でも、問題のなさそうな人も、将来的にはどうなるかわからないわけで、

今は大丈夫でも、誰もが同じように

化学物質のストレスを受け続けているのは変わりありません。

そして、そうした化学物質によるストレスが

ガンをはじめとする難治性の病気の原因の一つであること

これは、ちょっと調べると色々なところで言われていることです。

ということは、化学物質によるストレスが

人間の脳、「意識」にも影響を与えている

と考えるのも当然、と思ってもらえるのではないでしょうか。

(実際これは、私が考えたことでなく、多くの専門家が主張してることです)

そういう意味で、体臭に限らず、あらゆる心身の問題、

体の不調にしても、メンタルの不調にしても、

不調があれば、とにかく化学物質によるストレスをなくすこと

これが早道である、とうことです。







と、いうことで。

とにかく、まずは食事を変えてみる事から始めることを、おすすめします。

体に負担のかからない食事に変えて、腸と脳の状態を整える

腸と脳は密接につながっています

これも、最近の研究でわかってきたことです。

司令塔の役割は、これまで、全て脳が担当してきたと思われていました。

でも実際には、メンタルを左右する脳内物質の元になるものの多くが

腸、それも小腸で作られていることがわかってきました。

ご存知の方も多いと思いますが、代表的なものでは、セロトニンがあります。

セロトニンは、「幸せ物質」とも呼ばれ

脳内では「幸福感」などを感じる際に重要な約割りを果たす、とされています。

不足すると、うつのような状態に陥ります。

そのセロトニンの元になる物質(5-HTP)が、小腸で作られています。

それが吸収されて脳に到達し、5-HTPからセロトニンに変換され、

「幸せ物質」として機能します。

セロトニンは、脳や腸以外にも、身体の他の場所でも作られていますが、

セロトニン自体は、分子が大きすぎて直接脳には運べないそうです。

腸で作られる5-HTPは小さいので脳に到達することができる。

そして、腸で吸収された5-HTPが脳に運ばれ、セロトニンになる。

さらに、5-HTPは、腸内の善玉菌が多いほど、合成されやすくなる。

だから、

脳内のセロトニンを増やすためには、腸内環境を良くすることが一番

なわけです。

しかも、ここでは詳しくは触れませんが、

腸内環境を良くすることで脳にも好影響を与える理由は

セロトニンの他にもたくさんあるんです。

大事なことなのでもう一度書きますが、

腸と脳は密接につながっているからです。



そういうわけで、「意識」を変えるために、まずは食事を変えることから。

変えるといっても、何をどこまで変えたらいいのか…となりますよね。

あるいは、すでに色々食事療法を試していて、今さら何を…という人も多いかもしれません。

正直、どういう食事内容が良いのかについては、

体質による、というのはあります。

特に、〇〇をたくさん食べるといいとか、〇〇は食べないようにするという方法は

体質によって効果のあるなしの差が大きく、

場合によっては、かえって体をこわす原因になることも少なくありません。

また、今までの食生活をいきなり大幅に変えるのは、

精神的に、あるいは金銭的にも、かなり負担となる可能性もあります。

そこで、ここでは、とりあえず基本的なことから。

そして、できるだけストレスにならないよう

出来ることから取り入れてもらえれば十分かと思います。

体臭に悩む人の多くは、

すでに何かの食事制限や食事療法の類を試したことがある人が多いと思います。

ご自分が試したこととかぶることもあるかもしれませんが、

とにかく、食事にしてもサプリメント摂取にしても

出来ることから少しずつ、ある程度継続して、

そして何よりバランスが大事だということを考えていただいた方がいいと思います。

私自身が、かなり偏った方法を色々試した経験があるので、

今となってしみじみ、何事もバランスが大事なんだな…と痛感しています。

体に良いものも、取りすぎれば毒になることもあります。

ミネラルなどは、現代人は特に不足していて、特に補充が必要ですが、

カルシウムだけ、亜鉛だけ、という摂り方は、有害です。

カルシウム単体サプリなどは、市販されているもののほとんどが有害と言っていいです。

話がそれましたが、とにかく、極端に走らずバランスを重視していただきたいです。

ということで、食事について最初に持ってきたのは、


有害なものを、できるだけ体に入れないようにする


ということです。

有害なもの、

まずは食品添加物のことを知ってください。

保存料や合成着色料(赤色〇号などと表記)、化学調味料、人工甘味料など

市販の惣菜類(弁当なども)や、ソーセージ・ちくわなどの加工肉が特に危険ですが、

パンや菓子など、ほぼすべての加工食品に入っているので

外食を避けることが基本となります。

自炊が難しい場合は大変かもしれませんが、何とか工夫していただきたいと思います。

また、農薬や遺伝子組み換え作物の害も深刻です。

できるだけ無農薬や減農薬のものを買う、

または、農薬を落とすための商品も色々あるので、調べてみてください。

遺伝子組み換え作物については、豆腐やコーン缶など

大豆製品やとうもろこしを使ったで「遺伝子組み換えでない」と表示されたものを選ぶようにします。

できれば、スーパーでなくオーガニックストアなどで買った方が安全です。

また、砂糖も、白砂糖などの精製されたものは危険なので、未精製のものを選びます。

黒砂糖やココナツシュガー、メープルシュガーなどありますが、

それらも農薬の問題があるものが多いので、オーガニックを選ぶ方が良いと思います。

特に、簡単に手に入って、白砂糖の代わりに使われることの多いてんさい糖は

農薬の問題が深刻とのことで、私も以前は使っていましたが、今はやめました。

それと、油に気をつかうようにしてください。

「オメガ3」という言葉をよく聞くようになりましたが、

やはり、脳の状態を良くするには、オメガ3が有効です。

また、脳だけでなく体をつくる全ての細胞について言えることですが、

細胞膜の状態を良くすることがとても重要です。

細胞膜をつくるのには脂質、つまり油分が必要ですが、

オメガ3は細胞膜を柔軟にしてくれます。

現代人がオメガ3不足ということは、細胞膜の柔軟性が足りず、

必要な栄養素の取り込みや、不要物の排出の機能が落ちていることになり、

これが様々な体の不調の原因となっていることがわかってきています。

ということで、オメガ3は積極的にとっていただきたいです。

ただし、オメガ3以外の油分、オメガ6やオメガ9も体に必要なことには違いないので

除去するようなことはないよう注意してほしいです。

取り入れ方ですが、オメガ3は加熱に弱いので、

亜麻似油やえごま油を生でとるとか、青魚を多くとることになります。

特に、青魚のDHAは脳の状態を良くするのに最適で、

同じく青魚のEPAは、炎症を抑える働きがあるので腸の状態も良くしてくれます。

オメガ3については、食事はもちろん、DHA・EPAをサプリでとることをおすすめします。

その際、安いものは重金属が除去されていないので、

できれば海外製で、「重金属検査済み」とはっきり書かれているものが良いと思います。




玄米菜食は、あくまで個人的な意見ですがおすすめしません。

ベジタリアンは否定しませんが、玄米はデトックス効果が高すぎるので

食べ続けると体内のミネラルなどが不足するようになるそうです。

たまに食べるには良いと思います。デトックスのために。

体内にたまった毒素を出してくれますが、必要な栄養素も一緒に排出するそうなので

たまに、がいいと思います。

私は約半年、徹底的に玄米菜食をしましたが、

あれで体内の毒素をだいぶ排出できたと思います。

ただ、あそこまで長期間やる必要はなかったかも…と今は思います。

毎日食べるなら、玄米を軽く発酵させて、小豆と塩を一緒に炊く「酵素玄米」

というものなら、とても体に良いと思います。

でも、発酵させるということで作るのに手間がかかるため、私はやってません。。。

いずれにせよ、玄米を食べる場合は自然農法で栽培されたものに限る、と思います。

精米しない分、ちょっとでも農薬がかかってると、そのまま体に入ることになるので。




化学物質とはちょっと違いますが、

グルテンフリー(小麦抜き)も有効な方法だと思います。

市販で出回っている小麦は、

長年にわたってグルテンの量が多くなるよう品種改良が繰り返されたものです。

グルテンがあるとパンはふっくら、麺にもコシが出て、

とにかく美味しくはなるのですが、腸には負担になります。

特に、元々はお米を多く食べていた日本人には、合わない人が多いようです。

そのため、グルテン抜きの食事で体調が良くなった人が、各方面にたくさんいるようで

最近は「グルテンフリー」という言葉も定着してきました。



ただ、小麦製品を全部抜いてしまうと、パン、うどん、パスタ、焼き菓子もほぼ全部、

と、食生活をガラッと変えることになり、負担も大きいかもしれません。

最初から全部というのではなく、

国産小麦のパンや麺に変える(国産小麦はグルテンが少ない)、

小麦全部でなくパンだけやめてみる(パンを膨らませるイーストはカンジダと関係)

など、ほんの少し取り入れてみる、というのでもかまわないと思います。

今は、わりとどこのスーパーでもパスコの国産小麦の食パンが売ってるし、

ブルドックソースやカゴメのケチャップでも、有機野菜を使ったものを出してます。

とにかく、口に入るものに意識を向け、

可能なものだけでも、化学物質の含まれてない(少ない)ものに変えて欲しいと思います。

調味料は特に気をつけると効果的だと思います。

砂糖・塩・しょうゆ、みそ、ケチャップにソース、油も含め

どれかは毎日体に入れるものだし、

買い替えるだけで、特に手間もかかりません。

それほどストレスにならずに始められるモノかと思います。



それと、乳製品。

これはやはり小麦と同じくやめた方が良いと思うのですが

グルテンと同じで徹底的にやるのは難しいと思います。

せめてグビグビ飲むのはやめる、という程度でよいのではないでしょうか…。



あと、糖質制限。

穀物を制限する必要はないと思っていますが、

甘いものはできるだけ控えた方がいいと思います。

砂糖には依存性があり、食べるとクセになってしまうことが多いようです。

カンジダを悪化させたり、

血糖値の調節機能が弱い人は精神的な浮き沈みの原因になるなど、

弊害の方が多い印象です。

食事に気をつかっている人は、白砂糖をやめるだけでなく、

甘味全般、取らないとか減らしている人が多いです。

と、言いつつ、今の私はあまり気にせず菓子類など食べてますが

食べるとものすごく眠くなったり、

腸内環境にも良くない体感があるので

いずれまた、甘いものは減らしていこうと思ってます。

ただ、穀物全般まで減らすような極端な糖質制限はやめた方がいいように思います。





最期に、食べ物以外のことです。

体に毒になるものは、口からだけでなく、皮膚からも吸収されます。

経皮毒、というそうです。

私も知ったとき驚いたことなのですが、

口から吸収された毒素は1週間で約90%排出(便・尿などから)されるのに対し

皮膚からの毒素は、1週間でたった10%しか排出されないそうです

皮膚から入ったものは、排出経路が爪や髪の毛など、限られてしまうので

なかなか排出されないそうなんですね…。

ということで、皮膚から入る毒素に、ぜひ気を使っていただきたいです。

具体的には、シャンプーやボディソープ、

女性なら化粧品や生理用品もです。

それから、洗濯洗剤も、洋服にかなり残留してしまうようなので

変えることをおすすめします。

柔軟剤は必要ないです。

体臭に悩んでると、私もやめるのは不安でしたが

柔軟剤は本当に危険みたいです。





長くなってしまいましたが、

これを全部やらないと治らない、ということではありません。

何度か書いてるとおり、

これをやって体臭が治る、というのではなく

化学物質の除去と腸内環境の改善で脳の状態を良くし

「意識」が変わることで、体臭の悩みと完全にさよならする

それを目指しているものです。

とはいえ、腸内環境の改善に取り組んでいる過程で

脳の状態が良くなることで、自然と意識が変わり、

「治ってしまう」という人もいるんじゃないかと思っています。

これまでにネット上で「治った」と報告してくれた人は、

その人なりの取り組みの中で、「意識を変えていった人たち」ではないかと思っています。

逆に、例えばこれまで食事療法などを頑張ってきた人で、治らなかった人も多いと思います。

私もまた、食事療法などでは治りませんでした。

そのような場合でも、「もう食事療法してもしょうがない」と諦める前に

今までとは食事療法への考え方を変えて、

「体臭を消すために食事療法をする」と考えるのではなく

「意識を変える」ことを念頭に、食事療法に取り組んでみることを提案します。

その過程で治るならよし、

何となく体調やメンタルは調子が良くなったけど、やっぱり体臭が気になる、という人は

その先の「潜在意識をクリアにする」という方法も試してみてほしいと思います。


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