服はなるべく綿や麻、ウールなどの天然素材を選ぶようにしています。
体臭の悩みがあると、ポリエステルなどの化学繊維は「汗がつくとすごくにおう」など
掲示板などでもたくさん書き込みがありました。
実際私も、相性が悪かったです。
なぜ化学繊維の方がよりにおうのか、ということについて、
数年前ですが、BBCのニュースでとりあげられたようです。
『どうして一部の運動着は特に臭いのか』
この記事から一部抜粋すると、
ポリエステルや綿、メリノの布地を研究してきたアルバータ大学のレイチェル・マックィーン博士は、臭いに違いが出る理由のひとつとして、自然素材の繊維と合成繊維では成分や特性が違うからではないかと指摘する。例えば水分に対する反応だ。
綿のような天然素材は、菌が作り出す臭いの分子も含む水分を取り込むため、繊維の中に閉じ込められた臭いは私たちの鼻に到達しない。対する合成繊維は、水分を吸収しない一方で、油分を引き付ける。繊維の表面に付いた汗の「油まみれの土壌」をしっかりつかんで、臭いを出す菌ががぶ飲みしにやってくるのを待ち受けるわけだ。
ゲント大学の研究者らも、運動中に着用された綿とポリエステルの繊維を調べるなかで、非常に面白い発見をした。ニコ・ボーン教授とクリス・カルワート博士、および同僚たちによると、特に臭いの強いミクロコッカスは合成繊維の上でさかんに増殖するが、綿や皮膚はこの細菌にとって望ましい環境ではないことが分かった。
なので今度、ジム用バッグの中に特に臭いポリエステル繊維の服があると気づいても、それは自分のせいではないと思ってもよさそうだ。臭い菌が増殖しやすい環境を提供する、合成繊維そのものが悪者なのだから。
とのこと。
やはり化学的なデータでも、「化学繊維はにおいやすい」と裏付けされてるんですね。
悩んでた当時はそんなことは知らず、経験的になんとなく化繊は着ないようになったのですが、
治った今もやっぱり天然素材がいい(特に直接肌に触れるものは)です。
とはいっても、フリースのアウターは重宝してますが(^_^;)
話がそれましたが、今回は消臭・抗菌性に優れた服のご紹介です。
私はこれまで、量販店で売っている「防臭・消臭Tシャツ」などは試したことがないです。
綿の他に化学繊維が混じってる時点で「なんとなく嫌」と敬遠していました。
今は化繊どころか「金属イオンで消臭」とうたってるものもあるみたいですね。
消臭スプレーの成分で、繊維をコーティングしてる、とかでしょうか。
肌に直接触れる場所で、金属イオンと汗が反応するなんて…。
過去記事『遺伝子のスイッチ②重金属と電磁波』でも書いてますが、
金属イオンが体内に入ることを考えると…着たくないと思ってしまいます。
そんなこんなで、消臭Tシャツなどにはあまり興味がなかったのですが、
唯一「消臭・抗菌」をうたった商品の中で試したのが(といっても、治った後に知った)
竹繊維の布で作ったTシャツやインナーなんです。
GW前の記事をブログにあげたのと同じ日に、お馴染みIn Deepさんのブログで
「竹」のことが紹介されていたので、竹布のことをご紹介しようと思いつつ
時間がかかってしまいました…。
120年に1度しか咲かない「竹の花」が日本各地で開花し続けている。
そして歴史から見るこの示唆は不吉などではなく「完全なパラダイムシフト」への徴候かと
(In Deep)
昔はおにぎりを竹の皮で包んでいたそうで
竹に防腐などの効果があることは、古くから知られていたようですね。
つまり、竹には抗菌効果が期待できるということですが、
それだけでなく、「竹」というのは植物学的にも不思議な存在なのだとか。
なぜかというと、「木」か「草」か、いまだよくわかってない、ということなんです。
オタク気質の私は、そうした竹の神秘的な特質に大いに惹かれるものがあったのですが
ここではそれよりもまず、「竹布」のことについて。
「竹」の抗菌効果に着目した開発者の方が、竹繊維をつかって様々な製品を提供してくれています。
これ、本当にすごいと思うのです。
竹布紹介のサイトより抜粋(竹布 TAKEFUの特徴)
財団法人日本食品分析センターの抗菌テストで、
MRSA菌(代表的な院内感染菌)の増殖を抑制することが実証されました。
から始まって
一般的な抗菌繊維と違って、抗菌剤を添加していないので安心です。
そして、肝心の消臭効果について。
アンモニアの除去率がすごいです。
そしてその下の「トリメチルアミン」。これ、魚臭症で出てくるガスですよね。
他にもインドール、酢酸、イソ吉草酸…。
こんなにすごいのに、化学的な抗菌剤を一切添加してないっていうのが、一番すごい。
綿と違って(オーガニックもあるけど)竹は農薬も使われてないそうなので、
本当に体に優しい素材だと思います。
さらに、
● 吸水性に優れています
● 静電気がほとんど帯電しません
とのこと。
吸水性に優れているということは、汗をすぐに吸収して、ベタつきにくいということです。
また、個人的に大注目だったのが、「静電気」。
過去記事(遺伝子のスイッチ②重金属と電磁波)で、
電磁波が重金属と結びついて人体(特に脳)に悪影響を及ぼすということを書きました。
「静電気」も電気なので、電磁波と同じく人体に影響を及ぼすと思われます。
実際、竹布のサイトでも「静電気はカラダに悪影響を及ぼすと言われています」とありました。
TAKEFUは静電気がほとんど帯電しませんので安心してお使いいただけます。
また、摩擦抵抗も少ないため、赤ちゃん、ご年配の方、
肌トラブルに悩む方にもおすすめできます。
ということなので、抗菌・消臭のほか、高い吸水性と静電気が少ない、という特徴もあるそうなんです。
さらにさらに。
竹布の抗菌効果を利用して、医療用ガーゼとしても登録されてるそうです。
医療用ガーゼというと綿が一般的かと思うのですが、
わざわざ竹布をカーゼとして登録申請し、認可されてるということは、
その抗菌効果が半端ではないということ、さらに肌触りが良いからだと思います。
これについて、詳しくは直接サイト情報を。
医療ガーゼ登録へのあゆみ
こういう情報だけでも竹ってすごいなあと思ってましたが、
さらに先日のIn Deepさんの記事を見て
改めて「竹って一体ナニモノ?」と思わずにいられませんでした(笑)
そのように、抗菌・消臭のほか、高い吸水性と静電気が少ない、という特徴まである、竹布。
その竹布を使った製品は、衣服から寝具まで、本当にたくさんあります。
はっきりいって、たくさんありすぎて混乱します。
私は下着とTシャツ、マスク、レギンスを試してみました。
防臭効果はどれも同じですが、使いやすさで特に下着とTシャツが気に入ってます。
Tシャツだけでも、半袖・長袖・タートルネック…等々たくさん種類がありまして…。(色もサイズも)
インナーではなく、1枚で着る場合、これが良かったです。
竹布★(ひとつぼし)半袖メンズTシャツ(Lサイズ) amazon
竹布★(ひとつぼし)半袖レディースTシャツ(Lサイズ) amazon
念のため確認しておくと、販売サイトで「素材」の表示は、例えば↑のTシャツだと
「レーヨン(TAKEFU)80%、綿20%」となっています。
ものによって、「レーヨン(TAKEFU)70%、綿30%」だったり、「レーヨン(TAKEFU)100%」だったり。
ここで、「レーヨンって、化学繊維じゃないの?」と思われる方もいるかもしれません。
私も以前はそう思ってました。
レーヨンとは「再生セルロース繊維」というのだそうで、木材パルプを原材料に、
原材料中のセルロース(繊維素)をアルカリ処理するなどして、糸を作っているそうなんですね。
つまり、綿や麻などと違って、そのままでは「糸」にならないので
アルカリ剤などを使って繊維にすることにはなりますが、
安心してご使用いただけるように、原料の竹から最終製品まで徹底した管理をしています。
もちろん生地の加工段階でもアレルゲンとなる薬品は一切使用していません。
また、竹の栽培には農薬および人工肥料を一切使用せず、
3年の成木のみを原料とする計画生産を行っています。
とのこと。
合成繊維の一種ではありますが、「100%天然素材」が原料なので、
土中に埋めると、わずか数ヶ月で生分解してしまうそうです。
このため、石油由来のポリエステルなどとは違って、
繊維業界でもほぼ「天然素材」との位置づけなんだとか。
そしてもちろん、竹を繊維にする過程で抗菌性や防臭性がなくなるということはなく、
上の実験データは、あくまでも竹を繊維にした後に実験したものである、ということです。
「レーヨン?大丈夫なの?」と、私と同じように不安に思う方が出ないよう、
念のため確認、でした。
話しを戻して、
竹布の服は基本、結構薄手で、てろてろした質感のものが多いので、
Tシャツなどはインナーとして使うことが多そうなのですが、
これ(竹布★(ひとつぼし)半袖メンズTシャツ(Lサイズ) amazon)だと
1枚でサラッと着られるのが便利で気に入ってます。(裏がパイル)
色は確か画像の他に白があったと思います。
竹布の製品は、結構いいお値段なので、
下着にしてもTシャツにしても毎日…というわけにはいきませんけどね…。
メインは、下着だと綿製品、服も基本は綿か麻。
最近はあまり厳密にこだわらないようになったので、化繊混じりのも着ますが。
余裕があったら、竹布のバスタオルとかリラックスウェア、寝具など、使ってみたいです。
とにかく、下着から靴下・スパッツ・腹巻・タオル等々種類が多いので、
amazonとかで見ていると、種類・色違い・サイズとか、ごちゃごちゃわかりにくいです。
商品のラインナップは、メーカーのオンラインショップで確認するのが一番わかりやすいと思います。
竹布 オフィシャルオンラインショップ
術後臭やPATMの悩みの解決には、意識の問題が大きいと思うので
衣服で防臭することは、根本的な解決にはならないかもしれません。
でも、ニオイの悩みがあるなしにかかわらず、肌にも環境にも優しい素材だと思うし、
データ的にも経験的にも、竹布の防臭効果はかなりのものと思うので、
参考になれば幸いです。